非同期スペースワープ
OCULUS RIFT DOCUMENTATION
このトピックでは、PC SDKを使ったOculus Riftの開発について説明します。Meta Questアプリのアプリケーションスペースワープの詳細については、ご使用の開発プラットフォームに該当する以下のトピックをご覧ください。 非同期スペースワープ(ASW)は、必要なCPU/GPU時間を約半分に短縮しながらも、同じコンテンツからほぼ同じ出力を生成することができるフレームレートスムージング手法です。
非同期スペースワープは、RiftのようなPCVRヘッドセットのフレームレートを改善するためのツールです。アプリケーションスペースワープ(AppSW)と混同しないでください。AppSWは、Questのようなモバイルヘッドセットのフレームレートを改善するためのツールです。
ASWは、アニメーションの検出、カメラの平行移動、頭の平行移動を前のフレームに適用し、次のフレームを予測します。その結果、動きが滑らかになり、性能の低いハードウェアでもアプリが動作するようになります。ASWについて詳しくは、
非同期スペースワープをご覧ください。
Riftは90Hzで動作します。ASWでは、アプリが90Hzでのフレーム送信に失敗した場合、Riftのランタイムがアプリを45Hzまで落とし、ASWがその中間の各フレームを提供します。
デフォルトでは、サポートされている全バージョンのRiftでASWが有効になっています。
ASWは、非線形の動きよりも線形の動きを予測する傾向があります。アプリがフレームをドロップする場合、解像度を調整するか、単にASWに引き継がせることができます。
ASWには以下のものが必要です。
- Oculusランタイム1.9以降
- Windows 8以降
- NVIDIAの場合、ドライバー373.06以降
- AMDの場合、ドライバー16.40.2311以降
最小スペックが公開されるまでは、ASWのテストには以下のGPUバージョンをおすすめします。
製造元 | シリーズ | 最小RAM | 最小モデル |
---|
NVIDIA | Pascal | 3GB | 1060 |
NVIDIA | Maxwell | 4GB | 960 |
AMD | Polaris | 4GB | 470 |
ASWをテストするには、次の場所にあるOculusデバッグツールを起動します。
C:\Program Files\Oculus\Support\oculus-diagnostics\OculusDebugTool
非同期スペースワープのオプションを以下のいずれかの値に設定します(あるいは、さまざまなオプションを使ってテストを実行します)。
- Auto (自動)は、ASWを有効にし、必要に応じて自動的に適用されるようにします。
- Disabled (無効)は、ASWを無効にします。
- Force 45fps, ASW disabled (45fpsを強制、ASWを無効化)は、ASWを無効にした状態でリフレッシュレートを45hzにします。
- Force 45fps, ASW enabled (45fpsを強制、ASWを有効化)は、ASWを有効にした状態でリフレッシュレートを45hzにします。
